ここ1年半ぐらいスマホを買ってないからスマホが欲しい。
自分のメイン端末であるPixel 8 Proを除いて、先月までスマホを1台も買わずに過ごしてきたわけですが、オタクとしてはそろそろ限界。
ということで、今回はなんか安く買えた。という理由だけで「Motorola moto G64y 5G」をレビューしていきます。
今回の購入価格は1円。
そんな価格で買ったスマホが使い物になるのか?と思いながら、試していきます。
Motorola moto G64y 5Gの特徴
Motorola moto G64y 5Gは、モトローラから発売されているMotorola moto G64 5Gのワイモバイル版になります。
昨今のスマートフォンが、10万超えのハイスペックモデルに視点が当てられ続けているなかで、公式ストア版は税込34,800円、ワイモバイル版は21,996円という安さで販売されています。
その分、性能面はイマイチに感じる人もいるかもしれませんが、日常使いでSNS巡回・動画視聴と言ったレベルの作業に関しては、不満なくこなせてしまいます。
iphoneほどの性能は必要なくて、電話・SNS・動画見る・決済ぐらいが不満なくできれば良い!という方であれば充分な性能をもったスマホでした。
本体
Motorola moto G64y 5Gは全体的に角張ったデザインですが、角部分は持ちやすさを意識して斜めカットがはいっています。
また背面はプラスチック製で、ちょっと強度に不安を感じることがあります。
ちょっとだけ力を入れて背面を押すとたわみます。
右側面には電源ボタン(指紋センサー)、音量ボタン。
Pixelの配置になれていると電源が下にあるので押しにくいですが、冷静に考えてみればPixelだけが逆なので、Pixelの方がボタンの位置を改善すべきだと思うんですよね。
無難な配置で指紋センサーの感度も悪くありませんでした。良くも悪くも普通といった感じ
左側面にはSIMスロットのみ。これと言った特徴はなく凄くシンプルなのが伝わると思います。
SIMは、物理SIM・eSIMの両方に対応。2回線運用ができるのは非常にありがたいですね。
カメラは2眼で、標準(広角)とマクロを搭載して、出っ張りは少なめ。
最近のスマホカメラは存在感が非常に大きいので、それと比べると存在感が薄い印象。シンプルなのが好きな人には良いと思います。
性能
カタログスペック
今回は、ワイモバイル限定モデルと通常版を比較していきます。
moto G64y 5G (ワイモバイル限定) | moto G64 5G | |
価格(円) | 21,996円 →1円(期間限定) | 34,800円 |
CPU | Dimensity 7025 | Dimensity 7025 |
メモリー | 4GB | 8GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
ディスプレイ | 6.5インチ 2400×1080(FHD) リフレッシュレート120Hz | 6.5インチ 2400×1080(FHD) リフレッシュレート120Hz |
背面カメラ (メイン・広角) | 約5000万画素 絞り値 ƒ/1.8 光学式手ブレ補正 | 約5000万画素 絞り値 ƒ/1.8 光学式手ブレ補正 |
背面カメラ (マクロ) | 約200万画素 | 約200万画素 |
前面カメラ | 約1600万画素 絞り値 ƒ/2.4 | 約1600万画素 絞り値 ƒ/2.4 |
バッテリー | 標準 5000 mAh | 標準 5000 mAh |
無線充電 | ✕ | ✕ |
充電端子 | USB Type-C | USB Type-C |
OS | android14 | android14 |
同じモデルなので、大きな違いは無いですが・・・。
なぜか、メモリーが4GBにスペックダウンさせられているのがワイモバイル版になっています。
使っていて公式ストアよりも性能が下がっているということに気づくことはなかったので、大きな影響は無いと思いますが、ちょっと重たい処理をする時にこの4GBの差が出てくると思います。
ネットサーフィン、SNSで画像を開く、そういった細かい処理で微妙に表示速度が変わる予感。
処理能力(Antutu benchmark 47万点)
Motorola moto G64y 5Gのベンチマークスコアは、平均して47万点でした。
少し本体が冷えた状態からスタートして、複数回連続でテストした感じ、50万点を超えることは無さそうでした。
過去の計測と比べるとこんな感じです。
機種名 | スコア | CPU |
edge 30 pro | 992,089 | Snapdragon 8 Gen 1 |
Pixel 6 Pro | 783,196 | Tensor |
Pixel 6 | 714,467 | Tensor |
Pixel 6a | 683,724 | Tensor |
Mi 11 Lite(5G) | 528,292 | Snapdragon 780G |
moto G64y 5G | 487,479 | Dimensity 7025 |
moto g52j 5G | 387,783 | Snapdragon 695 |
Pixel5a(5G) | 360,831 | Snapdragon 765G |
iPhone 7 | 324,850 | A10 |
個人的な感覚としては、人権ラインとも言われる50万点台は超えていて欲しかったところですが、使っていて不満に感じることは少ないので、ゴリゴリにスマホを使わないユーザーによっては充分なラインは満たしているのだと思います。
バッテリー性能(PC Mark for Android 14時間41分)
Motorola moto G64y 5Gのバッテリーテストの結果、100%→20%になるまでにかかった時間は14時間41分でした。
なので0%までは、約18時間は使える計算になりますね。
音量を大きくしたり、画面を明るくしすぎると計測結果がまた変わるとおもうので、あくまでも参考値でお願いします。
機種名 | スコア(100%⇒20%) | バッテリー容量 |
moto G64y 5G | 14時間41分 | 標準 5000 mAh |
Mi 11 Lite(5G) | 12時間44分 | 標準 4250 mAh |
moto g52j 5G | 12時間43分 | 標準 5000 mAh |
edge 30 pro | 10時間10分 | 標準 4800 mAh |
Pixel 6 Pro | 9時間52分 | 標準 5003 mAh |
Pixel6 | 8時間9分 | 標準 4610 mAh |
過去の計測結果と比べるとダントツで1位。
バッテリーが長持ちなのは非常に良いことだとは思うのですが、性能が低くて消費バッテリーが低い説を否定できないので、一概に優れてるとは言い難いのが難しいところだと思いました。
ディスプレイ
ディスプレイは6.5インチのFHD。
サイズとしては、充分だと思います。Pixel 7 Proと比較すると写真のような感じで最近のスマホと大体同じ大きさ。
ちょっと大きいと感じるものの、まぁこんなもん。って感じのサイズ感をしています。
液晶の視野角も充分な範囲。
屋外でもそれなりにみやすさを維持できているあたり、悪くはないです。
指紋認証
指紋認証のセンサーは、電源ボタン一体型。
昨今のAndroidスマホが画面内に認証を組み込んでいることを考えたら、絶滅危惧種に等しいです。
反応速度は可もなく不可もなく。
充分に利用できる精度にはなっているので、搭載されているだけで充分な感じはしています。
おサイフケータイ対応
これはありがたい
現代はキャッシュレス時代。
おサイフケータイに対応していないと、何気に不便な場面は多くなりますが、その心配は不要。
moto G64y 5Gは、おサイフケータイに対応しているのでSuicaが使えます。QUICPayも使えます。
イヤホンジャックあり
moto G64y 5Gのちょっと変わった特徴として、昨今だと珍しいイヤホンジャックを搭載しています。
無線イヤホンが主流の現代としては、ちょっと珍しい仕様ですね。
有線イヤホン対応なので、ラジオも搭載されています。
災害時に活躍してくれそうですね。
カメラ性能
この価格帯のスマホ選ぶ人が、そこまでこだわるとは思えないカメラ性能をチェックしていきます。
こういうものは良し悪しの判断のために、比較対象が必須だと思うので、こちらPixel 8 Proを用意して比較していきます。
個人的にカメラ性能最強はPixelだと思っているので、近い品質のカメラ性能をしていれば、最高。
メインカメラでの撮影
moto G64y 5Gの写真は全体的に暗い印象。
写真的にはサングラスをかけて見た景色に近い写真が出力されています。これはカメラ性能というよりは、画像処理の問題っぽいです。
ちなみに超広角は無い。
以外と使うでおなじみの超広角には非対応。
一番広い画角がメインカメラのになります。この点はPixelはもう一つ超広角をもっている分、Pixelの勝ち。
最大ズーム
お遊び感覚で、ズームを最大にして撮影をしてみました。
moto G64y 5Gのズームは8倍のデジタルズーム、Pixelは30倍まで対応しているので、比較して勝てる要素はありません。
遠くまでキレイに撮影をしたいと思うのであれば、moto G64y 5Gを使うことはおすすめできないですね。
夜間撮影
夜間でもカメラ性能を試せるだけ試していきます。
建物の光が強めの場所でまずは1枚。
moto G64y 5Gは、ノイズが多くてボヤ~っとしていますが、ソフトによる補正でギリギ踏みとどまっている印象。
Pixel 8 Proについては言う事なく、安定した夜間撮影性能でノイズ少なめで、白飛びも少ないのでカメラ性能大切なら、おすすめできるスマホだなぁ・・・と言った印象。勝敗はいうまでもありません。
Pixelと比べてしまうと安定感の部分で負けてしまいますが、妥協できる範囲だと思います。
個人差はあるだろうけど。
続いて、照明が少し少ない場所での撮影テストも実施。
変なオブジェが役に立った。
離れて見るとキレイに補正もされて、あとはソフトによる加工の差だけ?と思わせておいて拡大すると実は差がでます。
ノイズがさっきの比ではないぐらいに多いことがわかります。
むしろ、Pixelで撮影したオブジェが綺麗すぎ。
カメラ性能は、まぁ使える。ぐらいのレベルで身構えていないと買って後悔するかもしれません。
マクロ撮影機能
正直スマホ撮影で出番が来るとは思えないマクロ撮影機能。
2眼あるレンズのうち片方はマクロ撮影用のレンズとなっているため使用することができます。
これだったら、超広角をつけて欲しかった。
マクロ撮影は本当に使いこなせる人は少ないと思っています。
価格が安いのが救い
いい部分もありつつも、ちょっと評価が低めなmoto G64y 5Gですが、価格は非常に優秀。
まず公式ストアで購入する時は「34,800円」。さらにこちらは、メモリが8GBとなり、動作がより安定します。
※公式ストアで販売されているのはmoto G64 5G
続いて、ワイモバイルで購入できるmoto G64y 5G。
その価格は「21,996円」と3万円を下回る価格。
一部性能が公式サイト版よりも低く設定されてはいますが、3万円以下であることを考えれば妥協範囲とも言えます。
まぁ、そんなスマホを今回1円で買ったわけ。
ワイモバイルでキャンペーン中
現在、ワイモバイルでは10周年大特価キャンペーンを実施中。
僕はその波に乗っかって、MNPを利用した番号乗り換えによって、スマホを入手するに至っています。
スマホ好き、複数回線もちがち
ワイモバイルの通信プラン自体にはそこまでの魅力がないのですが、今回は気になるスマホがあったので契約するに至っています。
安くスマホを買わせてくれたお礼に、損しない範囲でしばらく契約は継続させます。
1円でスマホ買って即解約も、なんか申し訳ないですし。
そんな個人的な話はさておき、サブのスマホをお探しであれば、今回のキャンペーン活用して1円でスマホを購入するのは非常におすすめです。
セールでワイモバイルの回線を契約。
6ヶ月間契約を維持して、解約した場合で発生する金額をシミュレートしたのが下記の表になります。
年月 | 費用 | 備考 |
2024年10月 | 4,016円 | 通信料:4,015円 端末代:1円 |
2024年11月 | 2,365円 | 通信料:2,365円 ※プランを最安に変更 |
2024年12月 | 2,365円 | 通信料:2,365円 |
2025年1月 | 2,365円 | 通信料:2,365円 |
2025年2月 | 2,365円 | 通信料:2,365円 |
2025年3月 | 2,365円 | 通信料:2,365円 |
合計 | 15,841円 | 端末代「21,966円」よりお得 |
実質、5,000円引き
理論上可能な計算ではあるのですが、プラン改定等々で計画が破綻する可能性もあり。
あまりにも短期(1ヶ月以内)で解約してしまうと、次にワイモバイルのキャンペーンで端末を入手したくなった際に、回線契約を拒否される可能性があるとかないとか?を噂で聞いたことあるのですが・・・。
理論上可能なのでやりたい人に対しては止めることはないです。
IIJmioでキャンペーン中
ワイモバイルのキャンペーンではワイモバイル限定版の一部性能が制限されたスマホを購入することになりますが、IIJmioであれば機能制限がない公式サイト版を購入できます。
こちらはMNP(のりかえ)限定で、18,800円で購入可能。
キャリアカスタムが無いから、こっちの方がオススメ。
性能制限も無いし。
一部機能の制限あるワイモバイル限定モデルを1円で買うか、IIJmioの乗り換えで約20,000円。
ここまでして、買いに行って得できる端末かと言うとイマイチなところではありますが・・・
キャンペーン抜きに3万円台は高い
moto G64y 5Gの一番のポイントはやはり価格。と言いたい所ですが・・・
この性能をセール以外で買うと凹む
僕はそんな感じの感想をちょっと持ちました。
と言うのも、実は予算を+1万円するだけで「OPPO Reno 11 A」を買えます。
性能もAntutu50万点を超えて最低限必要な性能ラインをクリア、カメラ性能もmoto G64y 5Gと比べると高く、スマホにこだわりのない人向けのメイン機としては非常に優秀です。
そんな感じでReno 11 Aが44,000円以内で購入できることを考えると、3万円でmoto G64 5G(moto G64y 5G)を買うのは、ちょっとセンスの無い選択肢。
唯一、Reno 11 Aに勝てるポイントは1円キャンペーン等で端末を購入することができること。
予算2万円でスマホを調達可能なので、2万円程度と考えれば許容範囲な性能と言ったのがこのmoto G64y 5Gになります。
オススメできる人
以上を踏まえて、moto G64y 5Gの特徴をまとめてみました。
特徴まとめ
- 低価格で購入できるチャンスあり(1円キャンペーン等)
- 低スペスマホでは上位、ミドルスマホとしては下位の性能
- バッテリー持ちは14時間以上と長持ち
- カメラ性能はイマイチ
使えればOKな人にとっては問題ない性能
おすすめできる人
- 雑に利用するためのサブ機を検討中の人
- スマホで電話・メール・動画見る・ネット見る。以外はしない人
- MNPセール等で1円スマホが欲しいと思っている人
おすすめできない人
- ミドルスペックのスマホとしてメイン機運用をする人
- スマホカメラで撮影をする機会が多い人
- スマホゲームをプレイする人
- MNPセール等を使ってスマホを調達することが苦手な人
セール以外で買うと損するスマホ
過激な結論
ではあるのですが、使ってると本当にそう思います。
通常価格で購入していたら、もっと酷い感想になっていたかもしれません。
ただ、それは僕がスマホにぼちぼちこだわりを持っているため・・・。ではあるので、そうじゃない人にとっては充分な機能を持ったスマホであるとは思います。
電話、メール、LINE、Youtubeを見て、おサイフケータイ機能を使って買い物をする。
これぐらいの用途であれば、性能はバルミューダフォン程度で事足ります。
つまり、僕らみたいなスマホオタクは実のところターゲット層ではなく、AQUOS Senseシリーズと競合するように設計されたスマホなんだろうな・・・という感想を持ってます。
だから正しくは
(オタクは)セール以外で買うと損するスマホ
ということです。