
現時点では終了してしまったセールの話。
12月のある日、Xでこんな投稿を見かけました。
ぶっ壊れ価格キタ!
— ウチヤマチカラ/PCレビュー(広告を含みます) (@usshi_na_life) December 8, 2025
旧型のYoga Slim 7i Gen 9が89,870円でコスパ最強に
ノートPC検討しているひとはコレ買いましょう pic.twitter.com/s0Mko8zrMK
そして気がつけば、このPC(Yoga Slim 7i Gen9)を購入していました。
元々、PCの買い替えをうっすら検討していたものの、ここまで衝動的に買って大丈夫だったのか?
今回は、そんな衝動買いを肯定するために、Yoga Slim 7i Gen9をレビューしていく記事になります。
Yoga Slim 7i Gen9は「できること」が増えた

結論、余裕で大丈夫だったわけよ。
今までメインPCとして使用していたThinkBook 13s Gen2に極端な不満はなかったため、普段やっている程度の作業であれば性能進化を感じることはありませんでした。
が、しかし!
カタログ値もベンチマーク計測結果も、当然こっちのほうが上だし、新しいこともできるようになったので、結果としては大満足。
前段でPCの買い替えをうっすら検討していた経緯を書いてから、スペックの紹介をしていきます!
PCの買い替えをした理由

今までのメイン機「ThinkBook 13s Gen2」
改めて紹介するのだけど、僕が今まで使用していたメインPCはLenovo ThinkBook 13s Gen2で、ビジネス向けのモバイルノートとしては、当時では非常に良い性能のものを使用していました。
頑丈だし、第11世代intel CPUだし・・・。
ブログ書いたり、PC使った事務作業をする程度なら全く困らなかったので、今でも買ってよかったと思っているし、かなりお気に入りでした。
動画編集がしんどい

いくらお気に入りの機材でも、作業で困っているからPCの買い替えを検討しているわけです。
一番の理由は、動画編集。
自分の新しい挑戦と趣味みたなもので、YMM4を使った動画編集をやり始めました。
今までの用途より、圧倒的に負荷がかかる作業。
ThinkBook 13s Gen2では、動作が重たくて、ストレスだけが溜まる作業がそこにはありました。
圧倒的な性能向上は求めてないものの、もう少し処理能力がほしい。
なので、最新のPC情報を追ってみることにしました。
PC価格が高騰しそうな気配

PC情報を追いかけていると、少し不穏な情報を見かけることが多くなりました。
来年はPCの価格(特にメモリーやストレージ系)の価格が高騰していくという情報です。
どうやら、AIバブルの現代社会において、メモリーの需要が急増中。かるいバブルみたいな状況になった結果、メーカーは一般消費者向けの製品よりも、AI関連企業向けの製品を作る方を優先し、我々が求めているものが品薄になってきている・・・。らしい。
あまり詳しくないんだ。そういうの。
セール情報だったから買った(IQ3)

この状況だったので「今は時期が悪いおじさん」になることで、品薄時代をやり過ごす準備をしていたわけですが、タイミングよくセール情報を見つけることができました。
SNS社会のおかげです。
なんか、ちょうど欲しいと思っていた時にYoga Slim 7i Gen9がセールで販売中。
その価格は「89,870円」
4年前にThinkBook 13s Gen2が「83,391円」。
ほぼ、同じ金額やんけ。買ったろ。(IQ3)
という感じで買いました。
Lenovo Yoga Slim 7i Gen9のスペック

| Yoga Slim 7i Gen9 | ThinkBook 13s Gen2 | |
| ディスプレイ | 14インチ(有機EL) 1920×1200 | 13.3インチ(液晶) 2560 x 1600 |
| CPU | Core Ultra 5 125H | Core i5-1135G7 |
| GPU | オンボード(インテル Arc) | オンボード(インテル Xe) |
| メモリ | 16GB | 16GB |
| ストレージ | 512GB | 256GB |
| 重量(kg) | 1.4kg | 1.2kg |
| USB-C | 2 | 1 |
| USB-A | 1 | 2 |
| HDMI | 1 | 1 |
| 充電速度 | 65W | 65W |
| 価格 (購入価格) | 120,000円 (89,870円) | 100,000円 (83,391円) |
基本性能そのものがグッと上がるパソコン変更。
必要な電力は同じなので、現在使用しているドッキングステーションをそのまま使用できるのも、ありがたい。
値段もそこまで変わらず。
なのに、性能は圧倒的にYoga Slim 7i Gen9が上。それを詳しく見ていきます。
各種ベンチマーク結果

| Yoga Slim 7i Gen9 | ThinkBook 13s Gen2 | |
| Cinebench R23 (Single / Multi) | 1423 / 9931 | 1270 / 4426 |
| PassMark | 5440.9 | 3067.1 |
| FF15 (標準、FHD) | 3058 普通 | 2563 やや重い |
| PSO2 NGS (簡易・中) | 8889 標準 | 1373 環境によっては重い |
まず性能を見るならベンチマークテストが一番良いと思うので、色々と検証を行ってみました。
数値的には、1.8~2倍以上の性能アップ
ThinkBook 13s Gen2が4コア8スレッドなのに対して、Yoga Slim 7i Gen9が14コア18スレッドなので、この検証結果は妥当。
体感でも充分に性能アップしていることを感じるので、全体的に満足の行く結果になったと思っています。
ゲームが遊べるようになってきた

FF15やPSO2 NGSのベンチマーク結果が「普通」程度になったということは、それよりも軽いゲームは余裕で遊べるようになっているはずです。
最近、首都高バトルにハマっているので、少しは余裕を持って遊べるようになったので、とっても嬉しい。
今まで描画設定を最低にしていましたが、Middleぐらいの設定で今は遊んでいます。
YMM4の動作は改善

一番見たいのは、YMM4で動画を出力するときの時間。
ここがしんどくてPCの買い替えを検討していたぐらいなので、結果を見ていきましょう。
| Yoga Slim 7i Gen9 | ThinkBook 13s Gen2 | |
| 5分31秒の動画 | 3分43秒 | 約6~10分 |
| 32分46秒の動画 | 27分13秒 | エラー |
ThinkBook 13s Gen2の方で、検証のためもう一回出力を試みたところ、エンコード作業が途中で止まるトラブルに見舞われているため、過去に出したことあるものは「確か、これぐらいの時間だったはず」という記憶の数値を入れています。
ちょっと計測の信憑性が下がってしまいましたが、体感でも早くなったのを感じることができたので、個人的には満足です。
高級感を感じる外観デザイン

Yoga Slim 7i Gen9の外観は、思っているよりも高級感を感じるデザインになっています。
ぱっと見た時になんかかっこいいなって・・・。
ThinkBook13s Gen2のデザインも嫌いではないですが、このシンプルなデザインが良いと感じる年齢になってきました。
27歳。一般成人男性の感想(025年12月時点)
14型は画面が見やすい(個人の感想)

右がThinkBook 13s Gen2
Yoga Slim 7i Gen9は14型のディスプレイになっています。
これが個人的には非常にちょうど良い。
15型以上だと、ちょっと大きく感じる側ですが、13.3型は小さすぎました。
間をとった14型が一番ちょうど良い。
OLED(有機EL)ディスプレイは焼けが心配

Yoga Slim 7i Gen9の良いところは、OLED(有機EL)ディスプレイによって、非常に発色がよく、美しい画面が表示されること。
そして、悪いところは、PC作業とOLED(有機EL)はめちゃ相性が悪い。
資料開いておいたり、ChatGPTを開いていたり、Geminiを開いていたり、チャット画面固定だったりと、PC作業は画面が動かないケースが非常に多い。
画面が動かない=画面焼けのリスクが急増。
液晶の方が、このあたり頑丈なイメージなので、少し残念。
せっかく買ったPCのディスプレイを、画面焼けで台無しにしたくない僕は、普段使い環境を3画面→2画面に減らして、どうしても必要な場面のみ3画面を使う運用に使い方を変えることにしました。
気にしすぎの可能性は否定できませんが、少しでも長く使えるようにしたほうが、良いに決まっているので、OLEDは極力使わない運用で進めていきます。
Thunderbolt4端子は必須装備

Yoga Slim 7i Gen9のインターフェースには、Thunderbolt4端子が2つ搭載されています。
これが非常に重要
僕の作業環境は、2画面又は3画面運用がメインで、画面とPCを接続する必要があるのですが、僕はそこにドッキングステーションを活用しています。

ドッキングステーションとPCはケーブル1本で接続。
そこから各種デバイスへという流れを作っています。
これ、想像以上に快適なので、オススメです。
重量は約1.4kg

Yoga Slim 7i Gen9は1.4kg。
同じくThinkBook 13s Gen2が1.2kgなのを考えると重量アップではあるのですが、せいぜい200gしか変わっていないこと、14型へのサイズアップと性能もアップしたことを考えると、この辺は問題ないのかな?という感想です。
あまり外に持ち運んで作業することも多くないので、現状はこれで問題なし。
購入判断ポイント
特徴まとめ
- ミドル~ミドルハイクラスの性能
(Cinebench R23:Multi 9931、PassMark:5440.9) - 14型OLED(有機ELディスプレイ)
- 指紋認証なし、顔認証
- シンプルな外観
- 電源65W
オススメできる人
- 3年以上同じ(ミドルクラス性能の)PCを使ってる人
- 事務作業&簡単な動画編集、たまに軽量ゲームを楽しみたい人
- 14型サイズを探している人
- シンプルなデザインのPCが好きな人
オススメできない人
- 重いゲームを快適に遊びたい人(高画質・高fps)
- 14型サイズだと小さい(又は、大きい)と感じる人
- 指紋認証がどうしても欲しい人
- ゲーミングなデザインのPCが好きな人
- 静止画面(チャットや資料画面)を長時間表示しがちな人
PCを4年使い続けていたらしい
僕のPC人生は18歳から始まりました。
iiyama の ミニタワーデスクトップを買ったところから今に至るまで、個人用PCとして5台目にやってきたのが、Yoga Slim 7i Gen9。
ざっくり遍歴をまとめてみました。
| 個人PC | |
| 18歳 初めてのPC | iiyamaのデスクトップPC (第6世代Core-i5) |
| 22歳 サブPCの追加① | dynabook R63/P 基盤載せ替え改造 |
| 22歳 サブPCの追加② | dynabook B65/D ChromeOS FlexにOSを変更 |
| 22歳 メインPCを買い替え | ThinkBook 13s Gen2 |
| 27歳 2回目のメインPC買い替え | Yoga Slim 7i Gen9 |
途中で魔改造サブPCをふやしたりで、例外も存在しているのですが、メインの道具としておいていたPCだけを見ると、結果的に4年周期で使っていました。
しかし、当時は「限界が来たから買い替えた」だったはずで、今回は動画編集に手を出すまでハッキリとした限界は感じていませんでした。
なぜか困ってなかった

理由はシンプルでThinkBook 13s Gen2はビジネスノートとして、それなりに完成度が高い。
頑丈だし、事務作業をする程度であれば不満なく稼働する性能をしているし、ほんと新しいことに挑戦することがなければ、このまま5年以上使っていたんじゃないか?って思うぐらいには良いPCだと感じています。
僕は、だからこそ、この事実に驚いているし、ゾッとした感覚を覚えています。
困っていない=自分が成長してない
「困っていない」「現状に満足している」「このままでいい」
新しいことを始めるとき、新しい価値観を知った場面でよく聞く言葉です。
僕は、これを言い訳として使い続けることは非常に危ないと感じています。
世の中は常に新しいことを取り入れて進化、成長を続けています。
最近だとAIトレンドの流れが非常にわかりやすいはず。
そんな世界で自分の価値観が更新されていないと、どうなってしまうのか?
当然、落ちぶれていきます。
少なくとも僕はそう思ってる。
相手が成長しているとき、自分は相対的には衰退していると表現できるからです。
しかも怖いのは、価値観が変わってない、基準が昔のままだから、最新の価値観によって自分は時代遅れの人間になっていることに気付けないこと。
気がついたときには、もう埋めることができない差になっているかもしれないこと。
今回のPC買い替えによって「今のメインPCの性能は、時代遅れになりかけていた」ことに気づけました。
だって、ほぼ同じ価格帯のPCなのにまるっきり性能が変わっている。
僕がもっていた、8~12万円のPCの基準は、もう既にはるか低いものになっていたという事実は僕をゾッとさせるのには充分でした。
3年以上同じPC使っている人は買い替え推奨

最後に、僕と同じようにミドルクラス帯のPCを「まだ使えるし買い替えなくていいや」と3年以上使っている人へ。
こういう人に、今回のYoga Slim 7i Gen9みたいなモデルは、かなりぶっ刺さると思っています。
僕はThinkBook 13s Gen2を、事務作業やブログ執筆では特に不満なく使えていました。
でもそれって、裏を返すと「困らない範囲でしか使っていなかった」だけで、実際に買い替えて感じたのは、
新しいPCはここまで進化しているのか?
という驚き。
当時とほぼ同じ予算感で、性能アップの体感ができるぐらいPCは進化していることがわかりました。
PCの性能が上がればできることが増えます。
新しいこと、やってみたかったことに挑戦できるようになったのも大きいし、一番価値を感じました。
時代の変化に遅れを取らないためにも、今使っているPCを買った時と同じ値段、予算で最新のPCの性能はどうなっているのか?を調べてみることをオススメします!



