現代日本で、8割以上の人が使用しているデバイス、それがスマートフォン。
多種多様な種類の端末が存在していますが、基本的には「iPhoneか、iPhone以外か」だと思います。
一部の過激なiPhoneユーザーから「iPhoneにあらずんば、スマホにあらず」と平安時代の書物のように批判される場合がありますが、彼・彼女たちの言う事は本当なのか?
今回は、Androidをメイン機として使いサブでiPhoneを利用している僕の目線からiPhoneとAndroidを比較して、どちらがより良い端末なのかを解説していきたいと思います。
「iPhoneとAndroid」は間違い
スマホを比較する時に言われる比較方法の表現「iPhone と Android」
オタク目線で物申すのなら、この表現は間違い
その理由は、iPhoneは端末の名称で、AndroidはOSの名称だからです。
機械とシステムを比較しても永遠に答えが出ないのだから「iPhone と ○○(具体的な端末名)」「IOS と Android」と表記すればいいのに...。
とオタクは思います。
一方でIOSを搭載しているスマホはiPhoneオンリーなので、表現として伝わらないわけではありません。
なので本記事でもそんな細かい情報についてはスルーして「iPhone と Android」で表現させていただきます。触れる理由も無い無駄な話
iPhoneユーザーがAndroidに持つイメージ
まずは、冒頭で触れた名言のような「iPhoneユーザーが持つ、Androidのイメージ」に触れていきます。
iPhoneからAndroidに乗り換えて「失敗した」という人から聞く話から、Androidにこんなイメージを持っていることが多くあります。
- AndroidよりiPhoneの方が性能が高い
- Androidはセキュリティ性が低い
- Androidは使い勝手が悪い
まずはこのイメージの誤解を解いていきましょう。
iPhoneとAndroidの性能は互角
iPhoneはAndroidよりも性能が高いと思われていますが、実際は互角だったりします。
ならばなぜ「AndroidはiPhoneより性能が低い」と評価されることが多いのか?
その原因は多くのiPhoneユーザーが、iPhoneがどういったスマホなのかを忘れているために起こった悲劇なのです。
iPhoneは超高性能
よく「iPhoneは高い!」と言われますが、それは一体なぜでしょう?
答えは簡単で、iPhoneが超高性能スマホ(ハイエンド)に分類される端末だからです。
性能と価格と言うのは大体が比例していくもので、高性能になるほど高価格になります。
安くて性能の高いAndroidスマホは確かに存在していますが、iPhoneと性能比較をしてしまえば負けます。そんなもんです。
Androidは色々ある
iPhoneが高性能なスマホであることはわかりました。
それではなぜ「AndroidはiPhoneよりも性能が低い」といわれるのか?
その秘密は、Androidの種類の多さにあります。
Android端末は安いものなら2万円、高いものだと15万超の端末が存在しております。
当然ながら安い端末は性能が低く、高いものは性能が高くなっています。
そして「Androidスマホの性能が低い」となってしまう人は、次の理由でこの結論に到達してしまった人に多いのです。
Androidの性能が低いと評価される理由
シンプルに言うと、iPhoneからAndroidに機種変更で端末選びを失敗しています。
キャリアで月額料金を下げる方法として、プランの見直しではなく安い端末への機種変更をすすめられることがあります。
「安い端末に機種変更すれば、月額料金を下げることができます!」と高額通信プランを継続させたいと企む店員さん熟練の技です。
この術にハマった人は、超高性能のiPhoneから、金額が安いことを理由に格安Androidスマホを購入してしまい、端末の性能差で非常に強いストレスを感じてしまう。
そして、Androidは安く性能が悪い粗悪品と言うイメージを持ってしまいます。
月額の携帯代を節約する上で本当に必要なのは端末料金ではなく通信費です。店員さんから言葉巧みに騙される。
そんなことがないよう、自分の通信を一度見直してみるといいかもしれません。
iPhoneとAndroidに性能差はない
例えば、僕のメインスマホのPixel6は74,800円となっています。
iPhone13の98,800円よりも安いですが、そこそこ価格が高いスマホであることがわかります。
2機種のベンチマークスコア(AnTuTu benchmark)は下記の通りで、スコア上はiPhone13の方が高性能になっています。
- Pixel6は、659,335点(実測値)
- iPhone13は、700,000~750,000点(検索値)
パッと見は「iPhoneの方が性能が高いのだから、やっぱりAndroidは良くないんだ」と思ってしまいます。
しかし、このスコアは500,000点を超えると高性能端末に分類され、超高画質ゲームをプレイしない限り実使用で違いは殆ど発生しません。
その情報を頭に入れたうえで、もう一度スコアを確認すると、Pixel6は650,000点を上回っていて高性能端末であることがわかります。
なので端末選びさせ失敗しなければ、iPhoneからAndroidに機種変更をしても性能の低下を感じることはありません。
セキュリティ性能も互角(例外アリ)
iPhoneユーザーの常套句「iPhoneはAndroidよりもセキュリティ性が高い」
理由は下記の通り
- Appストアの審査がとても厳しい
⇒危険なアプリは排除され、安全なものだけが残る。 - GooglePlayストアは審査が緩め
危険なアプリがたくさんリリースされている。 - Androidはインターネットで好きなアプリをインストールできる
⇒危険なアプリがインストールされる。
主にこの3点です。
僕はこの考え方が、逆に危険だと考えています。
少しでもITリテラシーを備えていると「お前は、馬鹿か?」と某リアクション芸人のようなセリフが出るような状態です。
そうです、ここで大切になってくるのはセキュリティに対する意識ではなく、ITリテラシーが大切になってきます。
両方ともアプリは”サンドボックス”内で動かしている
このサンドボックスと言うのを簡単に説明するとこういった仕組みになっています。
- アプリはアプリ専用の保存領域にインストールされる
- アプリはアプリ専用領域の外へアクセスできない。(使用者の許可があれば可能)
人間で例えると
マンションで同じ建物に住んでいるけど、お隣さんの部屋には入れない(許可があればOK)。
と同じだとイメージしていただければ問題ないです。勝手に入ったら犯罪ですからね。
そのため、アプリは勝手に個人情報をみることができないため個人情報が保護できるといった仕組みになっています。
これまた、人間で例えると
お隣さんは、僕のベット下に隠してある薄い本を読むことできない(許可があればOK)。
となります。薄い本なら尊厳を失うだけなので問題ないですが、アプリの場合は個人情報が好き放題されてしまいます。危険度が段違いです。
このサンドボックスという仕組みによって、理論上は両方とも互角のセキュリティ性を持っていることになります。
では、なぜそれでも「iPhoneの方がセキュリティ性が高い」といわれるのか?
Androidは好きなアプリをインストールできる
AndroidとiPhoneのアプリインストールには、このような違いがあります。
iPhone
- AppStore以外からアプリのインストールができない
- AppStoreの審査が厳しいのに対して
Android
- Google Playストア以外からもアプリがインストールできる
- Google Playストアの審査がガバガバとなっています。
「Androidのセキュリティ性が低い」と言われる原因は全てここにあります。
Androidはインターネットで数多のアプリを好きなようにインストールできるため、危険なアプリをインストールしてしまう可能性が非常に高い。
そして、インストールされたアプリが個人情報にアクセスして悪さをするから危険となっています。
ここで思い出して欲しい、アプリは許可があれば好きな場所にアクセスすることが可能です。
つまり、自分で危険なアプリをインストールした上で、個人情報へのアクセスを自ら許可することが可能なので、Androidは非常に危険なスマートフォンであると言えます。
そういうことです。
ITリテラシーを身に着けろ!
これだけで解決する問題です。
お隣さんが、ベットの下に隠してあるエロ本を読んでいるの理由は、あなた自身がそれを許可したからです。
なんなら、こういったトラブルはiPhoneでも確率が低いだけで発生します。
「AppStoreの審査が厳しいから大丈夫」と考えてしまうと油断しやすいため非常に危険だと言えます。
簡単に例を挙げると
- 開発元がよくわからんアプリはインストールしない
- 権限許可の画面はしっかりと確認する
この2つだけで、十分ですのでこれを機に意識することをオススメします。
操作感は好みと慣れ
一昔前までは、iPhoneはセンターボタンスタイルでAndroidはナビゲーションバーが画面下に常駐しているスタイルが主流でした。
しかし、今では両者ともジェスチャー操作に対応していて、乗り換えたところでお互いの操作感が変化することはなくなってしまいました。
残るiPhoneとAndroidの違いと言えば、通知バーの有無であったり、コントロールセンターの出し方の違いやウィジェット機能と言ったポイントです。
このあたり、僕はAndroidの方が操作感として使いやすいと感じています。
通知バーで通知を確認できる点は、通知センターを開くことなく通知を確認できるのでかなり気に入っています。
また、通知センターとコントロールセンターの出し方が、同じ上から下スワイプなので覚えやすいのも特徴です。
設定へのショートカットもありますので、画面の明るさ、Wi-Fi、画面回転で困ったことがあれば直ぐにスワイプでコントロールセンターを登場させることが可能で操作のスピードも上回っているように感じます。
このあたり、iPhoneだとホームに戻らないとコントロールセンターが出てこなくて少し不便だったりします。設定が悪いだけであったら情報提供願いたい。
とは言え、iPhoneが操作しにくいかと言うとそうでもなく、慣れてしまえばどちらも問題ないと僕は感じました。
iPhoneもAndroidも同じ
以上が、iPhoneとAndroidを比較していった結論となります。
ですが、このままで終わらせてしまうと
「確かにiPhoneじゃなくても問題なさそうだけど、選び方の基準がさっぱりわからん。」
こんな疑問を持って僕の記事を読んでくれた人を見捨てることになってしまいます。
なので、ここからは僕の考えスマホを選ぶため必要となるポイントについて解説したいと思います。
ポイントは2つです。ここさえ押さえていれば、どんなスマホを選んでいただいても問題ありません。
利用するサービスに合わせる
これは基本中の基本となるポイントです。
例えば、僕の場合はGoogleのサービスをメインに利用しています。
写真の保管に「Googleフォト」、ファイルの保管に「Googleドライブ」、メールは「Gmail」、動画や音楽のために「YouTube Premium」を利用しています。
また、Googleのサービスはデバイスを問わず活用しやすいため僕はかなり愛用しています。
「iPhoneは高いから、別のスマホを検討したい!」
そう考えている方は、まずは自身の利用しているサービスを見直して、”iPhoneじゃないとできないこと”が減らせるかどうかが判断基準になります。
スマホを何に使うのかを明確に
次に考えるべきポイントは、スマホの用途についてです。
普段、スマホをどういった目的で使用しているのか?ここを確認していくと、自分に必要なスマホの性能レベルが明確になってきます。
例えば僕の場合はこんな用途になっています。
(太字は絶対に必要なポイント)
- 連絡(電話、メール、チャットなど)
- 買い物(楽天市場、Amazon)
- 支払(QRコード決済、おサイフケータイ)
- 家計簿管理(マネーフォワードME)
- 動画視聴(YouTube Premium、Amazonプライムビデオ)
- 音楽鑑賞(YouTube Premium)
- 読書(Google Play ブックス、楽天Kodo)
- SNS(Twitter、Instagram、Facebook)
- ゲーム(Pokémon GO、ぷいパズ)
- 写真撮影
こうしてリストアップが終わると、僕に必要なスマホの性能が見えてきます。
太字ポイントが快適にするためにはこういった性能・機能をもったスマホになります。
- 連絡
⇒スピーカー&マイクが搭載 - 支払
⇒FeliCa対応 - 動画視聴、読書
⇒大画面
- 軽量なゲームしかプレイしない
⇒中間ちょい上の処理能力 - 写真撮影
⇒カメラ性能が高い
このポイントが自分の中で合格点になっていればどんなスマホを購入しても問題ないので、あとは価格と好みだけで選択することができるようになります。
「今使っているスマホの性能が低い!カメラも微妙!何とかしたい!!!!」
と言う人は、確かにiPhoneであれば全て問題が解決します。
それは一つの選択肢としてアリですが、Androidスマホを上手に選ぶことでiPhoneを買うよりも安く問題が解決することもあります。
一度は自分スマホの使い方を確認してみるといいかもしれません。
このブログでは、僕が集めたスマホの情報をもとに、皆さんにオススメできるスマホのレビュー記事も作成しています。
駆け出しでまだまだ記事数が少ないですが、参考となる情報は1つでも多いに越したことはないですので、合わせて読んでいただければと思います。